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ドブネズミのように東京で生きる

知り合いの知り合い程度の人の話。
クラブで数回顔を合わせた程度で別段親しいわけではなかったが、SNSでは繋がっていてコメントのやり取りなどをしていた。

九州のド田舎出身で、高校を卒業してからは地元のショッピングモールの服屋で接客業をし、ある程度まとまった資金ができたら東京に飛び出してきたという。
東京では昼間は美容系の仕事をしており、夜はバーで働くという、地方から上京してきた若いゲイにありがちな働き方をしていた。
ファッションが好きで、稼いだお金のほとんどは服飾費に使ってるそうで、彫りが深く西洋人風な顔立ちということもあり多少奇抜な服もよく似合っていた。
そこまでは別段どこにでもいる「東京ドリームを追いかけてきた若者」なので、気にかかることなどなかった。

異変を感じたのは、彼が仕事を辞めたとTwitterで報告した頃からだった。
「これからどうしよー」と軽いノリで書かれたつぶやきからは焦燥感の欠片も感じられなかったが、頭があまり良くなくヤンキー気質な彼はそのうち適当な店でバイトでも始めるだろうと思っていた。

しかしそれを機に、急に彼の生活ぶりが贅沢なものに変わったのだ。
SNSの投稿なんて人生の「いいところ」だけを切り取って載せるものなので、実体とはかけ離れたものになってしまうのだろうとは理解できるが、それをふまえたとしてもあまりにも贅沢が過ぎる投稿が目立ったのだ。
20代前半の無職が何十万円もするアクセサリーや服なんて買えるわけがない、パークハイアットでスパークリングワインなんて飲めるわけがない。
彼がバーを辞めてウリ専で働いているということは風の噂で聞いていたので、てっきり「パパでもできたのだろうか」と思っていた。

そんな彼が突然SNSで炎上した。
どうやら彼はネットで知り合う人からお金を盗んで生計を立てていたようだ。
2桁にものぼるという盗難の被害者たちはSNS上で彼の悪行を公表し、捜査への協力を呼び掛けていた。
彼のSNSの投稿やFacebookの写真、プライベートなメッセージなどを公表するまとめアカウントなどもでき、日に日に熱を帯びている。


確かに彼のしたことは犯罪で、許されるべきことではない。
でも、初めて顔を合わせたときに彼は「東京で仕事頑張って田舎の両親に家買ってあげたい」と語っていたのを思い出してしまう。
東京でいろいろ壁にぶつかってしまったのだろうかとか、根は悪い奴じゃないんじゃないかとか、余計なことを考えてしまう。
彼の言った九州出身だという話や両親の話など、もしかしたらすべて真っ赤な嘘だったのかもしれない。
それでも、あの日クラブでお酒に酔いながら語ってくれた身の上話は、東京で孤独に生きる彼の内なる叫びだったのではないかと思い込んでしまいたくなる。

きっと僕も彼のことなど数ヶ月も経てば忘れてしまう。
罪を償った後、田舎に帰ってまっとうに生き直す準備を進めてほしいと、ささやかながら思う。

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by innocentl | 2018-02-27 14:32 | 日常 | Trackback | Comments(0)

海外ブランド

最近よく見かける、スポーティーなスウェットパンツにライダースジャケットを合わせるようなコーデがかっこいいなと思い、何かいいスウェットパンツがないものかフリマアプリを探してみた。
「これだ!」と思うものが見つかったのだが、海外ブランドのSサイズ。
おそらくUS規格だからワンサイズ大きい表記だろうし、自分ならXSでもいいくらいなのだと思うけれど、そのサイズしかないので悩んでしまう。

「スウェットパンツだから多少オーバーサイズでも…」とは思うけれども、実際届いて裾がダボついたらお直ししてもらおうかな。
そういえば冬の間よく着ていたデニムも軽く股ずれしてしまっているから、それも合わせて直してもらおう。

そう思いながら「購入へ進む」をタップした。
どうせ1000円ちょっとの買い物だし、と自分を納得させながら。

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by innocentl | 2018-02-26 12:29 | 日常 | Trackback | Comments(0)

大阪

春に妹が大阪で結婚式を挙げる。
あいにく家族とは不仲なので式自体には参加しないが、ウエディングパーティーには参加する予定だ。

学生の頃に修学旅行で関西方面に行ったことはあるが、大阪は初めて行く。
新幹線やバスなどいろいろ行き方を調べていたが、飛行機で伊丹空港まで行くのが一番良さそうだった。

金額でいえばこだまに乗っていくのが一番安いのだが、片道4時間近く座っているのはしんどいし、のぞみやひかりに変更するとかなり割高になる。
曲がりなりにも結婚式なので支度もそれなりにしなければならないし、朝が早すぎるのは辛い。
その点、飛行機なら最寄り駅から羽田まで直通バスが出ているし、フライトも1時間程度で空港に着く。
羽田までのバス代や伊丹から会場までの交通費含め、トータルの金額は新幹線で行くのとほぼ同じだ。
自宅を出発してから3時間もあれば会場まで着ける。

急がない旅ならこだまを使っただろうが、今回は飛行機がベストだった。
と、無理やりにでも思っておかないと、この後も価格比較サイトや予約サイトを見てしまい「やっぱり新幹線にしておけばよかった」と後悔しそうなので、決意表明的にこの記事を公開しておく。

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by innocentl | 2018-02-14 12:18 | 日常 | Trackback | Comments(0)