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見た目を褒めること

「顔がいい人に『イケメンですね』と言ったところで、響かないどころか不快な思いをさせてしまうことがある。恋愛に発展しない」という会話を、先日誰かとした。

顔がいい人は見た目を褒められ慣れているから響かないのだとよく言うけれど、もう少し踏み込むと軽蔑のまなざしも込められているんじゃないだろうか。

見た目がいい人というのは、自分が見た目が良いということを自覚しているものだし、見た目を褒められたからと言ってそこに何の意外性もない=「言われ慣れている」ということになる。
自覚している部分について褒められるというのは、表面的な事しかあげつらってもらっていないということなので、例えば日本生まれ日本育ちの人が「日本語が上手ですね」「髪の毛が黒いですね」のように褒められる(?)のと似ていると思う。
「自覚しているし、表面に出ている」ことをいくら褒められたとしても、「この人、表面的な事しか褒めてないな」「踏み込んだ部分には一切触れようとしないのに、気に入られようとして媚びてるな」と思ってしまうのは当然じゃないだろうか。

あとは、これは見た目のいい人も悪い人も同じことが言えると思うけれど、見た目を褒める貶すに関わらず、その部分しか言及されないと「また見た目で判断されたな」と、ある種の不信感を募らせることに繋がるのだとも思う。
そして「初対面で見た目を褒めてくる相手」というのは、往々にして下心があることがほとんどであるし、見た目のいい人は普段からそうした経験をしているがゆえ、相手の下心には鼻が利くのだろう。

となると、一般的に顔がいいと言われている人と仲良くなりたいのだとしたら、あんまり見た目のことに触れずに内面だったり振る舞いだったりのいいところを見つけたり、趣味とか好みの共通点を見つけたりする方が無難だったりするのだろうか。
なんて、考えさせられた会話だった。

by innocentl | 2018-07-04 15:15 | 日常 | Trackback | Comments(0)


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