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血液検査

HIVの血液検査を受けてきた。
特別心配なことがあったわけではないが最後に検査を受けたのはまだ学生の頃(今の彼氏と付き合う前ということもある)で、「そろそろ受けとかないとな」と思ったので新宿の検査室へ行った。
基本的にはセイファーセックスのみしかしないし、そもそもアナルセックスを伴う性的交渉が好きではないので回数的なリスク自体が低いということもあるけれど、やっぱり長年受けていないとなるとモヤモヤするわけで「感染したかもしれない。ああ怖い」という気持ちで震えながら行くものというよりは、特に何ともないけれどなんとなく虫歯の検診に行くような感覚に近いのだと思う。

今までは保健所で受けていたけれど、初めて検査室というものへ行った。
検査室のロビーにはそこそこ人がいたけれど、受付を済ませたらすぐに番号で呼ばれ採血室に入れられた。
普段は「採血しやすい血管ですね」と褒められるのに、この日はなぜか「なかなか血管が見えないですね。こぶしを握って」と促され、何度か拳をグーパーグーパーと動かす羽目になった。
採血中はなるべく針が刺さっているところを見ないように目を背けていたのだが、採血が終わった後の試験官に入った自分の血が目に入ると、想像よりも黒くて「そういえば今日はあまり水分とっていないしな」と感じた。
この日は結果を聞くときに提出する番号札だけ渡されて、そのまま帰宅した。

1週間後に検査室に行くと、またもすぐに結果を聞くための部屋に通された。
社長室のようなデスクに保健師(?)さんが座っていて、「○日に検査をした番号○番さん。25歳の男性で間違いないですね」と話しかけられる。
事前に渡されていた番号札と照会し、本人確認ができると結果が伝えられる。
「リスクのある行為はしていないので平気だ」とはわかっていても、世の中には絶対というものはないのでこの瞬間は心臓がドキドキしてしまう。

人の良さそうなおばさんの保健師さんは「○番さんね。HIVは陰性、梅毒も陰性ですよ。大丈夫よ」と伝え、「何か質問はあるかしら。なければアンケート用紙を持ってロビーで書いてね」と退室を促した。
あっけないものだ。
ホッと胸をなでおろして検査室の入っているビルを出ると、30度を超えた日差しが目に眩しかった。

さわやかな秋晴れだった。
朝から何も食べていなかったので急に空腹感に襲われ、タイ料理屋に入ってカオマンガイとジャスミンライスを食べた。
なんてことのない土曜日の昼下がりだった。

by innocentl | 2017-09-11 18:24 | 日常 | Trackback | Comments(0)


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