性欲とセックス

ポルノは好きだがセックスは苦手だ。
性欲は人並みにあるほうだし、性的なコンテンツへの興味に至っては人以上にあるかもしれない。
アダルトビデオメーカーの新作情報や男性モデルの写真など、毎日増えてゆくブックマークを見て自分で自分に引くこともある。

ただ実際にセックスをするとなると話が別だ。
もともとアナルセックスが得意ではないということもあり、なんとなくセックスに対して面倒なものという感覚がぬぐえず、気が付けば25歳も半ばを迎えてしまっている。
いわゆるヤリマンの知人などはみな積極的に、主体的にセックスを楽しんでおり、セックスに価値を見出しているように見える。
身体と感情をうまく操縦しているように見えて羨ましい。
セックスの何が苦手というと、不安なのだと思う。
相手を満足させられるだろうかという過度なプレッシャーが大きく、その不安ゆえに集中できないことが少なくはない。

セックスの手前までは好きだ。
食事なりナンパなり色々手段はあるけれども、自分にとっては「自分とセックスをしてもいいとこの人は思ってくれたんだ」と実感するところがピークで、それ以降のセックスに向かう段取りは全て気持ちが盛り下がる要素であり、行為を終えたときに感情の振れ幅が底に付く。
普通(この言葉は本来使いたくないが)だったらセックスの最中がピークで、行為を終えたばかりでもそこそこの「楽しさ」や「幸福感」のようなものは抱えているのだろう。

性欲もなければセックスにも興味がないということであれば別に「ああそうですか」で済む話であるし、その分なにか別の活動なりに取り組んでいくこともできるけれど、なまじ性的なコンテンツへの興味は人一倍、でもセックスはちょっと……という性格であるゆえに生じる歪みみたいなものが自分でももどかしい。

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# by innocentl | 2017-07-06 13:07 | 日常 | Trackback | Comments(0)

木漏れ日

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# by innocentl | 2017-06-27 19:17 | Trackback | Comments(0)

レジャーとしての恋愛

1度付き合うと、自分はわりと長く続く方だと思う。
今の彼氏とも3年を迎える。

というのも「この人とは長続きしそうだな」と思っている人を選んでいるのだから至極当然のことであるのだとは思うけれど、そうではない人も多いらしい。
何度かデートをして舞い上がって、見た目も嫌いじゃないしドキドキして、セックスをして「ああ好きだ」と感じることもあるだろうけれど、それは「恋人ごっこ」を楽しんでいるだけで相手の本質を見て「添い遂げていきたい」と思っているのとは違うと思う。
それは猫やカラスがレジャーとして狩りの真似事をして、食べもしないのに遊びでハトやネズミを殺す行為と似ている。
要は単なるスリリングな「遊び」であるだけなのに、それを本物の恋だの愛だのと錯覚して「付き合いましょう」なんて伝えてしまうから、ちょっとした不一致ですぐに別れるという行為を繰り返すのではないだろうか。

別に1人の人と長く付き合うことが偉いとも思わないが、「長く付き合う相手が欲しいのになぜ」と周囲に漏らしながら恋人をとっかえひっかえして過ごしている人って、自分が見えていなくてダサいなと思う。
そもそも「長く付き合える相手が欲しい」という前提がおかしくないだろうか。
とある人に惹かれていって「この人と長くお付き合いしたいな」と感じるのが順序としては正しいと思うけれど、まず「誰でもいいから付き合いたいな」という前提が来ているのではそりゃあいい相手も見つからないよな、と。
結局のところ「関係性への憧れ」が先に来てしまっていて、肝心の相手の本質を理解しようとする気持ちとか、その手の心が一切ないというのはなかなか自分本位さが露骨に表れていて面白い。「彼氏が欲しいな」という発言自体も「相手はどうであれ、愛してくれる人が欲しいな」という意思が透けて見えてどうかと思うが、それを悪びれずに発言できるというのもいい性格しているなと感じる。

自分は今の恋人とは見た目が好きだの、優しいから好きだの、そういった理由で付き合ってはいない。
もちろん第一印象や最初の数回のデートではそういった部分がフックになっていたところもあるかもしれないが、自分がどん底のときに手を差し伸べて支えてくれたのは彼だけだった。
家族も友人だと思っていた人も、いったん自分が失業やら精神的に参ってしまうやらを経験して「堕ちて」いったら離れていった。
周りに誰もいない状況でも彼だけは支えてくれていたので、自分は恋愛的な「好き」以外にも恩義とか忠誠とか慈愛とか絆とか、そうしたものをすべてひっくるめたものを彼に返していかなければいけないというか、返していこうと思いながら生きている。
それは「愛」だとかいう陳腐な言葉で表現するものとも違うと思う。

「恋愛ごっこ」はただのレジャーだ。
本質はそこにはない。

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# by innocentl | 2017-06-09 18:06 | 恋愛 | Trackback | Comments(0)

向いている仕事

職場に新しいバイトが入った。
このバイト、どうもアスペルガーの傾向があるように思える。

本人が自覚していないので勝手な推測だが、どうも定型発達者とは思考回路が異なっているようで、質問をされても受け答えがしっかりできないことが多々ある。
そこまでならばちょっと変わり者程度で仕事も振れるのだが、この人の場合仕事を放り出すことが多くて困っている。

この間は打ち合わせに出かけようと連れ出したら環境の変化に敏感なのか急に道端にうずくまり気分が悪いと訴え、緊急外来に駆け込んでいたし、臭いに敏感なのかタバコや何かが燃える香りがするともう仕事が手につかなくなり帰ってしまう。

バイトチームを回しているのは実質僕一人だけなのだが、そろそろ庇いきれなくなってきている。
この調子のままだと仕事なんて任せられないし、アスペルガーやら発達障害やらに疎い上司や他のチームの先輩などは彼女を「やる気のない人間」と評価し始めている。

仕事を放り出した後は彼女なりに罪悪感があるようで、長文の謝罪メールや手紙をくれたり、翌日出社したときに「いかに自分はこの仕事に熱意を持っているか」を熱弁したりもするのだが、正直抱えている案件の締め切りが差し迫っている中でそんなことをされてもこちらとしては対応しきれずに迷惑だと感じてしまう。
適当にあしらったとしても彼女の場合熱意が伝わってないと解釈するらしく、さらに長い間彼女の演説に付き合わされる羽目になる。

自分も前の職場でメンタルを壊したとき、短期的な記憶障害になったり、文字が読めなくなったりしたことがあるので、職場で「普通のことができない」辛さはよくわかる。
迷惑をかけたいわけではないのに、学んでいきたいのに、身体がそれに追いつけずに空回りして何もできずに周りに疎まれる恐怖はよくわかる。
彼女の場合、子どもの頃からずっとそういう人生だったのだろう。

彼女にはもっと劣等感を持たずに働ける職場があると思うが、それを伝えるだけの資格や権利が自分にあるのだろうかと躊躇してしまう。
「あなたはアスペルガーの気があるので一度診てもらって、もっとふさわしい職場を探した方がいい」だなんて言えるだけの資格は自分にはない。
おそらく彼女には辞めてもらうことになると思うが、誰かが伝えてあげた方が彼女も生きやすいのではとも感じる。

年上の後輩に困っている、という話。
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# by innocentl | 2017-05-31 09:03 | Trackback | Comments(0)

九州へ行った話

仕事の出張で九州の鹿児島まで行った。
1泊くらいさせてもらえるのかなと思いきや、朝の便で羽田を出て、最終の便で帰ってくるという弾丸出張だった。

朝の東京は19℃ほどしかなく肌寒かったのでレザーを羽織って行ったが、鹿児島は28℃を超えていたので空港を出た瞬間に汗ばんでしまった。
空港で観たニュースでは、奄美大島が梅雨入りしたと報じていた。

空港からクライアントに会う繁華街までバスで移動したのだが、空港ではまだそこそこ周りに馴染めていたレザージャケット姿も、街に出てしまうと完全に浮いていた。
鹿児島の人たちは皆、真夏さながらの薄着姿で街を歩いていた。
もっと薄着で来ればよかったかもしれないと思いつつも、最終の便で東京に戻るころには深夜だし肌寒いだろうなとも同時に思った。
それにしても想像していた以上に南国感があって、カルチャーショックのようなものを受けた。
沖縄ならそりゃあ暑いだろうし南国っぽさもあるだろう。鹿児島は九州だし、そこまで東京と変わりはないんじゃないかと思っていたのだが、間違いだった。

クライアントと会うまでに1時間半ほど時間があったので、鹿児島で一番の繁華街だという街を散策してみた。
巨大なアーケードに覆われた商店街は活気に満ちていたが、日曜日の昼間にしては人気が少ないようにも見えた。
車社会だからあまり駅周辺に人がたまらないのか、それとも地方の繁華街とはそもそもこういうものなのか考えを巡らしながら喫茶店に入った。
思えば高知県に旅行に行った時も、繁華街といえどもこうしたのんびりとした空間が広がっていたような気がする。
東京が殺伐としていて異常なだけなのだろうな、と無理やり自分自身を納得させた。

仕事を済ませたあとは、学生時代からの知人に会った。
お互いまだ学生だったころ、彼は鹿児島から数人で東京に遊びに来ていたのだが、SNSの繋がりはあったので何かの拍子で一緒にクラブに出かけることになって朝まで過ごした。
初めましての状態から新木場のクラブイベントで朝まで遊ぶという、学生ならではの無茶な遊びをした。
彼はあれ以来東京に来ていないし、自分も鹿児島に行く機会がなかった。

久々に会った彼は学生のころと何ら変わらず出迎えてくれた。
最終の便で帰るため、空港行のバスに乗り遅れないようにしたいということを伝えると、空港まで送ると申し出てくれた。
1時間程度夕飯を一緒に食べられればいいかなと思っていたが、空港まで送ってくれるのであれば4時間弱は空き時間ができる。
彼の申し出を受け入れ、桜島の観光に出かけた。

その日も小規模な噴火があったようだが鹿児島の人にとっては日常のようで、誰一人として上がる噴煙を気にしている様子はなかった。
友人も「あれはゲップみたいなもんだよ」と笑っていた。
街の人たちは標準語に近い言葉で話していたので、喫茶店に入ったときや仕事で入った店の人たちの言葉が気になることはなかったのだが、彼の言葉のイントネーションが標準語のそれとだいぶ異なっていることにこのとき気づいた。
国の言葉があるというのはいいなと感じたが、自分だってきっと武蔵の訛りはあるだろうし、いわゆる標準語とは違う「東京方言」を使っているのだろうけれど、東京にいるとそれすら自覚できないよな、と思った。

観光が済むと、黒豚のトンカツを食べに行った。
これがまた絶品で、自分が東京で食べていたトンカツなんて段ボールみたいなものだったんだと思えるくらいの衝撃だった。
東京のトンカツと言ってもチェーン店のものや弁当に入っているものなので、一流の店で食べればまた違ったのかもしれないけれど、鹿児島の黒豚は格が違うと思う。
塩だけで十分美味しいし、肉汁が多いのに脂っこくないのが凄いと思った。

夕食を食べ終わってから空港まで向かったが、19時近いというのにまだ外が明るいのが印象的だった。
空港でまた少し時間をつぶし、今度はプライベートで遊びに来ると彼に告げて別れた。
温泉も豊富らしいし、次は絶対に入りたい。

日本で行ったことのない場所はまだまだたくさんあるどころか、ほとんどの場所に行ったことがない。
東京ですら降りたことのない駅が大半を占めている。
全世界を回りたいとは言わないが、せめて日本のすべての県には一度は訪れたいなと思った。

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# by innocentl | 2017-05-24 14:20 | 日常 | Trackback | Comments(1)