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遺書を読む

5年前に自殺した友人からの遺書を、今でもたまに引っぱり出してきて読むことがある。
今、ここに5年前、と書いたが、改めて彼の死は5年も前のことになってしまうのかと、時の流れの速さに恐れおののいている。
いや、あっという間だったなという思いもあるが、「まだ5年」なのかという意識もある。

5年前、僕は大学に合格し、喜びの報告を彼にも電話で入れようとしたが、留守番電話サービスに繋がってしまった。
元々身体を崩しているとは聞いていたので、「また短期の検査入院かな?」と軽く捉えていた。
その数日後、彼と親交が深かったという彼の友人から、「君にも連絡した方が良いと思って」ということで、彼が自殺をしたことを聞かされた。
少し前までは一緒にカラオケをしたり、食事をしたり、普通に過ごしていた相手が、こんなにもあっさりと死を迎えるとは想像もしていなかった。

自殺という死因のため、また彼の複雑な家庭環境のため、葬儀は家族葬にて執り行われ、しばらくは墓石すら立っていなかった。
余談だが、墓石が作られたのは彼の死から1年経ってからであった。

生前、彼はライターをしていた。
複雑な家庭状況のため、親とは暮らしておらず、叔父に育てられていた。
その叔父から虐待を受けており、彼の顔にはその時につけられたという傷跡が生々しく残っていた。
20代の前半で世界を放浪するバックパッカーだった。
行く先々でアルバイトをして小銭を稼いでいた。
日本に帰ってきてからは音楽誌や文芸誌でライターとして仕事をしていた。
僕が彼に初めて会ったときは、彼は31歳か32歳だった。
僕の失恋を彼が慰めたり、彼の失恋を僕が慰めたり、年齢差を感じつつも良好な関係を保っていた。
僕が大学に入る年の夏には個人でWebポータルサイトだかミニコミ誌を作るため、僕に映画や音楽のレビュー記事やコラム欄を任せたいと話してくれた。
脳に腫瘍があって定期的に検査に行かなければならず、腫瘍のために頭に信じられないくらいの激痛が数分間毎日続き、薬の副作用で急に嘔吐してしまうことが多いと話していた。
検査の結果、悪性の腫瘍のため早急に手術が必要だと話していた。
手術をしなければ命に危険があり、手術をすれば余命が伸びるが3年毎に同じような手術をしなければいけなくなるということを話していた。
ファミレスで「手術繰り返さなきゃ生き延びられねー身体になっちゃった」と、いつも気丈な彼がしょんぼりした顔で語っていた。
そうして、2010年の2月、彼は自ら命を絶った。

自殺の予兆はあったと思う。
彼は自殺の数ヶ月前から急に部屋を片付けだしていた。
片付けてたらいらない服が出てきたからと、僕に高いブランドのジーンズをくれた。
妙にすっきりした表情をしていたのだが、理由を問うと「仕事が落ち着いてきたから」のようなことを言ってはぐらかされたような気がする。

自殺の原因はわからない。
手術を繰り返さなければ延命ができない自分の身体に嫌気が差したのか、毎日続く頭痛の苦しさに耐えきれなくなってしまったのか、それは誰にもわからない。

葬式に出られなかったせいもあるかと思うが、僕の心の中では彼の死は完結していない。
今でも新宿駅の東口に行けば、彼が僕を待っていてくれているような気がしてしまう。
ある日突然、電話がかかってきて、「今度のコラム記事なんだけどさ」と仕事を振ってきてくれるような気がしてしまう。
彼が死んでから何度も墓参りに行った。
だけれども、遺体と対面したわけではないし、最後に会ったとき「大学合格したら、お祝いにバーに連れてってやるよ」と言ってくれたし、仕事を任せてくれるとも話した。
やはり、受け入れられない。

彼の遺書は死を仄めかすような内容や、懺悔のようなものが書かれているわけではない。
僕が真面目過ぎて物事を真正面から捉えてしまい、ノックダウンされやすい性格であるということを軽く詰り、「俺も昔はそうだった」と体験談がいくつか交えて書いてあり、「君の個性なんだから、それを大事に生きること。ノックダウンされた数だけ強くなれる」というような励ましが書かれ、「説教臭くなってごめん」と、茶化した感じで終わっている。

彼は僕の書く文章が好きだと言ってくれた。
SNSに書く友人向けのテンションが高い口語体の文章も、ブログに書く背伸びをした大人っぽく見せようと必死な文章も、暑中見舞いに書く短い季節のあいさつも、すべて「リズムがいい。引き込まれる」と褒めてくれた。
最初はあまりにも褒められるのでお世辞にもほどがあるだろうと感じていたが、一緒に仕事をしたいと現実的な提案を出されたときに、今まで褒められていたのに受け流していた自分を少しだけ恥じた。

彼は生前、ライティングの仕事だけではなく、小説を書きたいとも話していた。
プロットを聞かせてくれたが、彼はその小説を書き上げることはできたのだろうか。
原稿が誰かの手に渡っていたりしないだろうか。
彼の書いた文章を読みたい。
あの日聞かせてくれたプロットが、どう文章化されているのか見たい。

もし書き上げていないのだとしたら、もしかしたらそのプロットで小説を僕に書けと言っていたのだろうか。
思い上がりかもしれないが、そう感じてしまう。
彼のことをもっと知るべきだった。
彼ともっと話すべきだった。

虐待をテーマにしたあのプロットは、僕の中で何度も反芻されている。

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by innocentl | 2015-07-31 12:50 | 日常 | Trackback | Comments(2)

カジュアルなハグ



最近の若い子の間では、相手を誘う文句の主流は「ハグしたい」なのだろうか。
いや、自分だって若いが、という話は置いておいて。

ハグをしたい、という事は、当然その後に行われる行為も想定させる言葉であるが、直接的に「キスをしたい」や「セックスをしたい」といったような表現を使う事は、もう古いのだろうか。

したたかだな、と感じる。
だって「ハグをしたい」だなんて可愛らしくて、いじらしいではないか。
これが「抱きしめて欲しい」だったら、ウェットなニュアンスが含まれていそうで、なかなか扇情的に聞こえてしまうが、「ハグしたい」である。
欧米人が友好的な態度を示すためにする、軽い抱擁がしたいんですよ、あくまでカジュアルな気持ちなんですよ、という意味をアピールしている。

あくまでカジュアルだけれどもその後のことはお任せします、といった、単なる草食系男子とも言い難い、したたかな男が増えたなと思う。

ハグ、か。
確かに人とハグをすると、安心する。
ハグをしたいと伝えるということは、あなたといやらしい意味でなく身体を合わせて温もりを感じ、安心感を得たいという主張であるのだろうか。
もちろん、その後にいやらしい意味で身体を重ねたいという下心ありきだったとしても、ずいぶんといじらしいではないか。

いい意味でも悪い意味でも、頭の良い子が増えたのかもしれない。
直球でのコミュニケーションはもう古いんだろう。

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by innocentl | 2015-07-30 20:44 | 日常 | Trackback | Comments(0)

蛇にピアス

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ピアスを開けた。
彼氏との食事の待ち合わせの前に、ドンキホーテで「一番売れています」という謳い文句のピアッサーと消毒液を買い、鞄に忍ばせておいた。

待ち合わせの時間より30分ほど早く着いてしまったので、スターバックスで音楽を聴きながら彼氏を待っていたのだが、頭の中はピアスを開けることでいっぱいだった。
どこに開けよう、どんなピアスを買おう、消毒って面倒なのかな、穴が塞がったりしないだろうかと、とりとめもなく空想をしていた。
ついに彼氏がスターバックスにやってきたとき、居てもたってもいられなくて、「お願いがあるんだけど」と言い、買ってきたばかりのピアッサーを見せた。

彼氏は「まだ時期じゃない。やめておきな」と呆れたような顔で言っていたが、おそらく最近多い僕の衝動的な行動のうちの一つだと思っていただろう。
だけど僕は本気だった。
「それに消毒液だってうちにないよ。今日はやめておこうね」という彼氏の口を封じるように、僕は買ってきたばかりのピアス用消毒液を見せつけて、「準備万端なんだよ、本気なんだよ」という意味を込めて、歯を見せて笑った。

彼氏は堪忍したように、「わかったけどさ」と言っていた。

その後食事をとるために新宿三丁目のバーへ行ったのだが、つい飲み過ぎ、2人で2万円超えという破格の会計を済ませ、彼氏の家に向かった。
「はやくはやく」と、ゲームを買ってもらったばかりの子供が家につくまでおあずけを食らっているかのような、はやる気持ちを抑えきれなかった。


彼氏の家につき、念入りに手を洗い、ピアッサーを開封した。
「本当にいいのか」というようなことを彼氏に問われたような気もするが、ほぼ彼を無視する形で、僕はペンで穴を開ける位置取りをしていた。

ピアッサーを耳にセッティングし、レバーを引いてもらった。
バチン、という大きな音が耳元でしたため、反射的に「いってぇ!」と叫んでしまったが、痛みはほぼ感じていなかった。
むしろ音の方にびっくりしてしまっただけだったのだが、口をついて出た言葉が「いってぇ!」だった。
シチュエーションとして、その言葉が一番合っているように無意識のうちに感じられていたのだろうか。

鏡で耳を確認すると、きちんとピアスがはまっていた。
小さい玉が耳元に光っていて、「とうとう開けたぞ」と、恍惚とした気分になった。

「ねえねえ、蛇と一緒に写真撮ってよ。蛇にピアス!」と、興奮して僕は言い、彼氏のペットの蛇を耳元に持ってきて写真をバシバシ撮った。
眠っている所を無理やり引き出されたからか、蛇は動きが鈍かったため、撮影は楽だった。

翌日、シルバー専門店で1万円ほどする黒い石がはめ込んである星形のピアスを買った。
ホールが完成したら、これを付けて出かけよう。
黒い星が左耳に装着されている様子を想像すると、楽しみで楽しみで、ピアスを開けたことが嬉しくてたまらない。


昔の曲で「思い切り開けた左耳のピアスには笑えないエピソード」という歌詞を含むものがあったかもしれないが、今回の僕のピアスにまつわるエピソードは、笑えるものになるだろうか。
一つの区切りとして、身体に穴を開けてみるのも、悪くないなと思った。

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by innocentl | 2015-07-28 10:55 | 日常 | Trackback | Comments(2)

休職を決めた話



休職を決めた。
キャリアを再考するという意味で、前向きにとらえている。

休職の手続きは意外にもあっさりしており、紙ペラ一枚を提出すれば1年半まで休めるということであった。
休職というと、体調を崩した人が医師の診断書やらなにやら面倒くさいものを提出し、色々とクリアしないとできないものかと思っていた。
こんなに簡単なら、どうしてもっと早く申請しなかったんだろう、と少々馬鹿馬鹿しくなってしまった。
給与は2割会社から支給され、残りは6割は加入保険や積立金から支払われるそうな。
働かずしても、給与の8割の金を1年半貰えるという点では、福利厚生だけはしっかりしている会社に勤めていてよかったなと感じる。

休職中は基本的に自由に過ごすつもりだ。
実家に帰って、家族の手伝いや犬の世話をしたり、ライティングの寄稿をしてお小遣いを稼いだり、もちろん転職活動もしたいと思う。
何より、今まで我慢しすぎていた分、思いっきり行動をしたいと思う。


数回上長と面談をしたのち、休職が本格的に確定した。
今は基本的な業務の引継ぎを済ませるくらいしかやることがないので、午前中に通常業務を済ませてから早引けしたり、昨年ほとんど使えなかった有給休暇や振替休暇を使って週3日は休んだりと、すでに休職期間前の準備期間のような感覚で行動している。

午前中の業務を済ませ、会社を出てから近くの公園へ行き、コンビニで買ったサッポロ瓶ビールを1本とジーマ、スミノフアイス、氷結2缶を一気に飲んだ。
木漏れ日がステンドグラスのように眩しくて、蝉の声すら心地よく聴こえて、世界はこんなにも美しかったのか、と思った。
会社にいる間は、この見慣れた景色もずっとずっと、灰色だった。
ようやく僕の世界に色がついてきた。

何を我慢しすぎていたのだろう。
現状から抜け出すためには、目の前にあるフィルターを取っ払うという、こんな簡単なことがなぜできなかったのだろう。

家族に会おう。
実家に帰ろう。
彼氏に、「休職することになったよ」と言おう。
妹とクラブに行こう。

そうだ、今からクラブに行こう。
お祝いだ。

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by innocentl | 2015-07-27 19:04 | 日常 | Trackback | Comments(4)

眩しい


暇だったのでツイッターを見ていたら、年下のフォロワーが「誰か新宿で飯行こう」とつぶやいていた。
別段その彼と親しいわけではなく、友人の友人的な立ち位置である。
カフェで偶然会った友人の隣に座っていた彼に、一回だけ挨拶をしたくらいの関係だ。
つまり、ほぼ今回が初対面ということになる。

その日僕は暇でとりあえず外に出てはみたものの、ゲリラ豪雨で渋谷駅が浸水しているとか何かで、副都心線車内で足止めを食らっていた。
電車は動かなくて暇だし、蒸し暑いし、腹も減ったし…と、色々とぼんやり考え事をしていたら、脊髄反射的に彼のツイートにリプライをしていた。
別に食事じゃなくてクラブの誘いでも良かったし、相手も誰でもよかった。
なんだか誰でもいいから会いたい、そんな気分だった。

新宿三丁目付近のコンビニで彼を待たせていたのだが、彼を見つけたときに思ったのは「意外と背が高いな」ということであった。
カフェで会ったときは座っていたし、彼の背格好がどのようなものだったかよくわからなかった。
衝動的に誘いに乗って来ただけであるし、彼のことを詳しく知らなかったので、「そういえば年下だったよな」とか「ああ、学生だったっけ」とか、会話の端々から断片的に彼の情報を頭の引き出しから探りつつ、適当に見つけたメキシカンバルへ入った。

「あんまり高い店じゃないですよね」という彼の言葉がおかしくて少し吹き出しそうになってしまったが、同時に自分もあんな時期があったなぁとハッとさせられた。
社会人になってから、僕は食事をする店を適当に選ぶようになった。
一流ホテルや一流のビストロじゃなければ、一回の食事にかかる金額なんてタカが知れているし、「なんとなく良さそう」という理由でふらっと入った店で食事をするということが増えた。

学生の頃は、かなり入念にリサーチをしてから店を選んでいたよな、と思った。
社会人がふらっと「お、ここ良さそう」と言って、食事をする店を選ぶ姿が不思議でたまらなかった。
「値段の割にまずかったらどうするんだ」「高かったらどうするんだ」と、他人事ながら心配になっていた。
でも、自分が社会人になってから、ようやく彼らの行動の意味を理解することができた。
意味を理解する、というよりは、食事する店を選ぶという行動に大それた意味なんてなかったのだと理解することができたのだ。

メニューには載っていなかったが、メキシカンバルなんだから当然カイピリーニャくらい用意しているだろうと思い、僕はバーテンダーに「カイピリーニャって、できますか」と尋ねた。
「できますよ」と彼女はいい、カシャッサを棚から取り出し、ライムを手際よく切り始めた。
「じゃあ、ダブルでお願いします。ダブルというか、グラスなみなみに作ってください」と言うと、バーテンダーは「お好きなんですね。テキーラでカイピリーニャも作れますから、よかったらそちらもいかがですか?」と勧めてきた。

一緒に行った彼はジントニックを頼んでいた。
僕はジンが苦手なので、専らウォッカトニックしか飲めないが、ジンが好きだという彼を少しだけ羨ましく思った。

そんなに腹が減っていなかったのだが、チーズや生ハムや牛肉の赤ワイン煮込み、バゲットが美味しくて、ついつい頼み過ぎてしまった。
食事をしつつ、僕は彼の身の上話を聞いていた。
今大学で学んでいることや、自分自身に関すること、就職に関することなどを語っていたと思う。
ついこの間まで僕も大学生だったのに、僕はだいぶ変わってしまったんだな、と実感をした。
もし仮に大学時代に彼と会っていたら、意気投合していただろう。
彼はそういうタイプの考え方をする人間だった。

しかし、短い間ではあるが社会人経験をすると、彼の語る言葉もすべてどこか俯瞰的に捉えてしまって、何か僕が発言しようと思うたびに「こんなんじゃ説教染みたように聞こえるよな」と、理性が発言にストップをかけた。
結果、彼の言葉を全て肯定的に称えるような、つまらない返事しかできなかった。

世の中の主流を嫌い、若く、どこか攻撃的で尖っている彼は、昔の自分とダブって見えるところがあった。
学生時代に彼と会っていれば「それ、めっちゃわかる!」といったような関わり方をすることができただろう。

社会に出て、僕はいろいろ変わってしまった。
熱く語る彼を俯瞰的に捉え、それに正面から向き合うことをしないで、耳触りのいい言葉で肯定するという、いわば「大人の対応」を身に着けてしまったんだなと思った。

誤解されたくないのだが、彼は立派な男である。
しっかりと研究にも打ち込み、バイトにも精を出し、一生懸命な男だ。
ただ、自分が彼の持つそうした眩しさのようなものを直視できなくなってきているというか、目を逸らそうとしているというだけの話だ。

「学生からは金取れないよ。クラブ行くんでしょ?行っといで。ここは出すから」と言うと、彼は礼儀正しくお礼を言って店を出ていった。
一人になった後、またカイピリーニャを頼み、気が付けばダブルのカイピリーニャを5杯も飲んでいた。

会計を済ませた後、年上の友人を無理やり誘い、僕もクラブへ行った。
年下とか、年上とか、あまり気にしないつもりで生きてきたのに、人は変わってしまうんだなと思った。
クラブは相変わらず人が多かったが、今回はそんなに好きな曲が流れなかったので、ずっと壁に寄りかかって友人と話したり、タバコを吸ったり、バーカウンターにいた適当な男の人と適当な会話を楽しんだりしていた。

終電前には帰ったが、飲み過ぎたために渋谷で途中下車し、嘔吐した。
学生の頃は嘔吐しないようにセーブし、ビクビク飲んでいたが、社会人になってから逆にセーブしないようになってしまった。
吐くのが得意になったからだとも思う。

吐かないように飲むってのもおかしい話だ。
吐けばまた飲めるんだから、いいじゃないか。

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by innocentl | 2015-07-26 10:45 | 日常 | Trackback | Comments(2)

おっぱいロケット


ブリトニーといい、なぜ海外のディーバは胸からミサイルを出したがるのか。

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by innocentl | 2015-07-25 12:09 | 日常 | Trackback | Comments(2)

下着


友人と酒を飲んでいるとき、ふと「急にセックスしなきゃいけなくなったとき、ヨレヨレの下着を穿いてることに気付いたらどうする?」と問いかけたことがあった。
返ってきた答えは、「まず、人に見られて恥ずかしくない下着しか身に着けない」だった。

衝撃を受けた。
意識の差というものを感じた瞬間だった。

まあイメージ通りというか、ゲイは下着に凝っている人が多い。
今でこそ男性の下着はボクサーブリーフが主流だが、まだ世の中の男性がトランクスを穿いていた頃から、ゲイの世界ではボクサータイプの下着がメインストリームであった。
人に下着姿を見られる機会の多さの問題もあると思うが、視覚情報から性的な興奮を感じる男性相手に男性性のセックスアピールをするわけであるから、裸になった時もダサくてはいけないのだ。

自分も一応はゲイなわけだし、なんだか無性に恥ずかしくなってしまったので、友人のその言葉に影響を受け、ゴムがよれていたりするパンツを全て処分した。
クラブやら飲み屋やらで酔った勢いでうっかり下着を見られてしまうようなシチュエーションがあったとしても、とりあえずはセーフラインにおさまっているようなレベルの下着たちだけを残し、残りの下着は全て捨てた。

実際に急なセックスの誘いがあるかどうかなんて問題ではなく、これは意識の問題だ。
落ち着いた色合いの服しか普段は着ないくせに、下着の入っている引き出しにはオレンジやピンク、水色といった色とりどりのローライズボクサーが丸まって収まっている。

自分がゲイだと自覚する前、よくもまああんなダサいトランクスを平気で穿いていたよなと、ふと思った。

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by innocentl | 2015-07-24 18:00 | 日常 | Trackback | Comments(2)

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by innocentl | 2015-07-23 20:07 | Trackback | Comments(0)

立ち振る舞い方



例えばクラブで連絡先を渡されたときなんかは、相手に興味がなければすぐに捨てることができる。
もし付き合っている人がいなくて、相手のことが少しでも気に入ったのなら連絡をすることもあるかもしれないが、貰った連絡先を捨てるということに対してはほとんど何の罪悪感も抱かない。

だが、友人が主催する飲み会などでは、僕はなかなか上手い立ち振る舞い方ができない。
ゲイが10人ちょっと集まる飲み会やホームパーティは、友人が主催と言うこともあって表向きは「気の合うもの同士が集まりました」風の飲み会になっているが、10人ちょっとも人が集まれば当然「はじめまして」の人も出てくるわけである。

初対面の人と話すのがそんなに嫌いではない自分は、人見知り気味な友人の間に入って、人と人をつなげる役目をすることが多い。
世の中皆友達、なんていうのは幻想だとは常々思っているが、やはり多くの人と知り合わなければ本当に気の合う友人なんて見つからないと思うし、こういう場をきっかけとしてつるむ相手ができるのだとしたら、主催者もきっと主催者冥利に尽きるだろうという考えからだ。

先日もそんな飲み会の時に、初めまして組と主催者の友人組をつなぎ合わせるように、間に立ってべらべらと場を盛り上げるだけの意味のない話をしていた。

そんな時、太ももあたりに何かがコツコツ当てられているような感覚がし、視線を下に落とした。
不自然に映らないように机の下に目をやると、スマホの画面が開かれた状態で僕の太ももあたりに押し付けられており、画面には「二人で話したいからこの後飲みなおさない?可愛いね」と文字が打たれていた。

僕はこういうシチュエーションが苦手だ。
前述のとおり、クラブならば基本的に一期一会なので連絡先を捨てるという行為に対してはそこまで罪悪感を抱かないし、連絡先を渡す相手もそこまで期待しているわけではないと思う。
しかしこういう場での立ち振る舞い方というのが、いまだに僕はよくわからない。

「なんとなく一発ヤレればいいや」程度でそのようなことをされているのであれば、改まって「今日はそういう場じゃないし、もっとみんなとの会話を楽しもうよ!」染みたことをオブラートに包んで伝えるというのも至極滑稽だし、仮に相手が本気だったとしても「友人の友人」という微妙な立ち位置にいる相手に対してどううまい断りを入れようか、いつも悩んでしまう。

これに関しては付き合っている人がいなければ、という問題ではなく、いつでもあまり得意ではないシチュエーションだ。
毎回、場の雰囲気を乱さないように、相手を傷つけないように、必死で考えた結果、あいまいな態度で「また今度ね」といったようなことを伝えてうやむやにしてしまう。

こういう場合の正しい作法というのは存在するのだろうか。
せっかく友人が主催している飲み会に来てくれている人を無碍に扱うのも、友人の顔をつぶすことになりそうで、いつも悩んだ末にうやむやにしてしまう。

気を遣いすぎているのだろうか。

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by innocentl | 2015-07-22 21:39 | 日常 | Trackback | Comments(0)

夏のはじまり

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「今年も夏の花火は、足立から」というキャッチコピーの、足立区花火大会へ行ってきた。
花火大会に行くから、この日だけは絶対に予定を開けておくようにと、1ヶ月も前から彼氏に予約を入れられていたのだ。

午前中は病院に行かなければいけなかったので、昼食をとってから浴衣に着替えた。
黒のしじら織で、帯は灰の、シンプルな浴衣。
毎回浴衣を着るたびに、やはり自分は和風な顔立ちをしているから和服が似合うなと、自惚れかもしれないが思う。
顔立ちがシンプルだから、たとえばゲイに大人気のトミーヒルフィガーやら、やたらカラフルというか色を強調する洋服を着てしまうと、顔が浮くのだ。
洋服を着る時も色数は少なめに、モノトーンやアースカラーや、差し色を入れても無難に青といったような服装をしてきた。

そんなに高級な浴衣でもないが、これを着る時は少し気持ちも引き締まる。
帯をキュッと締めた後、鏡で後姿を確認すると、背筋も自然と伸びる。
黒の下駄を履いて、紺と灰の巾着袋を持って、駅へと向かった。
上野まで行けば浴衣姿の人間も多く見かけるようになったが、それまでは浴衣姿の男というのも少し浮いているように感じられて、なんとなく少しだけばつが悪くて椎名林檎の曲をイヤホンで聴いていた。


花火大会の会場の最寄り駅につくと、それまで晴れていたのに小雨が降っていた。
ガード下では彼氏が待っていた。
少し灰がかった帯に、紺色の浴衣だった。
出会い頭に「今日、花火大会やるかな?」と不安に思って聞くと、「町内放送でやるって言ってたから大丈夫だよ」と返してきた。

二人で花火を見れる土手まで歩きながら、ビールを4本、チューハイを4本、ワインを少しと、お好み焼き、串焼き、焼きそば、チョコレート、焼き鳥なんかを袋いっぱいに買っていった。
「お兄さんたち、今から花火ですか?」と、売り子のお姉さんに話しかけられた。
浴衣姿の男が二人で買い物をしている様を見て、その女性はどう思っただろうか。
会場には女の子たちが待っていて、男二人が買い出しを命じられたといったような姿にでも映っていたのだろうか。
「はい、雨だから少し心配ですよね」などと返事をしつつ、焼き鳥が焼きあがるのをじっと見ていた。

お腹が空いていたので花火大会が始まる前にほとんど平らげてしまった。
すっかり満腹になった後、気付いたら雨も止み、花火大会の開始を伝えるアナウンスが流れてきた。


花火はとても綺麗だった。
「足立の花火が一番」だと言う彼の言葉は本当で、とにかく短い時間で多くの花火を上げるので、光の洪水のようだった。
変な言葉で言えば、ヤケクソのように花火を打ち上げているので、花火と言うよりは爆発と表現した方が適切なような、ダイナミックな花火大会だった。

テーマパークなどで打ち上げられる、おすまし気味の花火と違って、東京の下町の粋というものがよく感じられる花火大会だった。
「すごいすごい」と言って見とれているうちに、あっという間に花火大会は終わってしまった。

凄みのある大輪の枝垂れ柳を鑑賞し、すっかりご機嫌な自分たちは帰り道にそんなに好きでもないかき氷を買って、花火の余韻に浸りながら帰った。

彼氏の家に帰ってからニュースを見たら、梅雨が明けたとアナウンサーが話していた。
なんてことのない、夏のはじまりを感じさせる日だった。

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by innocentl | 2015-07-20 13:05 | 日常 | Trackback | Comments(0)