カテゴリ:日常( 977 )

若さゆえの虚栄心

自分も26歳になったので、この頃年下の知人が増えた。
下の世代と関わっていると、「自分も少し前はああだったのかな」と思わせる行動や物の言い方をする人もいて、彼らはこれからどんな20代を迎えて大人になっていくのだろうとぼんやり思いを馳せることもある。

いい大学を出た、いい企業に就職した、それはそれで素晴らしいことだと思うけれども、それだけでは何も誇れないのだということに気づいたのは、おそらく初めて失業したときだったかもしれない。

大学を卒業したての頃、いわゆる半公務員的な中堅企業に就職が決まっていたので、それこそ「貯金をしていつかは自分のマンションを買いたい」だの「ボーナスが出たら海外に旅行に行きたい」だの「あのブランドの時計を買いたい」だの色々と思い描くこともあったけれども、人生そううまくもいくわけでもなく、あらゆる挫折を味わった。

明日食べるものもない、けれども体調も回復していないから週5日でバイトなりをする気力もない、病院に通う金もない、親とは絶縁して援助を受けられない。
そんなどん底な状況だったけれども、彼氏がいたから、自分が「堕ちた」ときに離れていった人の方が多いけれども、そんな中で唯一彼氏だけが手を差し伸べてくれたからこそなんとか今生き長らえている。
人生観が変わったというと前向きなワードになってしまうのでふさわしくないと思うが、その頃くらいから諦観に似た感情を抱くようになった。

話は戻るが、最近関わる年下の世代の子たちの話。
理系の大学に通っていて研究系の仕事に就職が決まったという学生は、言葉の端々に「文系の人はこれだからダメ」「一般企業で営業職をやるような人生って」といったような攻撃的なニュアンスを含んだ発言を繰り返していた。
実際に社会に出ていないのだからネットの知識で頭でっかちになってしまっているだけなのだが、本人はそれに気づいていない様子で、おそらくきっと自分も学生の頃は同じようなことを言っていたのだろうなと感じさせた。

別のケースだとこの春就職したばかりだというもう一人の知人も、自分がいかに良い企業に勤めているか、いかに良い待遇・給与で働いているかをほのめかしたりして、きっとこれも過去の自分なのだろうなぁと感じさせる人物だった。
大人になると「人それぞれ事情がある」ということを理解するので、極力「こうあるべき」「こうでなければそれは悪」という物の言い方はしなくなるものだけれども、まだ10代、20代であるとそこの部分での尖りがまだあるのだなと感じる。

自分はきっと優しい大人ではないので彼らに向かって忠告をしたりはしないだろう。
きっと彼らもこれからの人生で、自分の発言がきっかけになって人と疎遠になったり、トラブルを起こしてしまったり、何かしらの挫折を味わうときが来ると思う。
そのときに初めて「これは良くなかったのだ」と気付くか、気付かないままその後の人生を送るかは彼ら次第だし、そこまで周囲の人間が責任を負うべきことでもない。

彼らの話を否定も肯定もせず「うん、うん」と相槌を打ってやり過ごしている自分は、きっと彼らくらいの年代のときにある種軽蔑をしていた大人の存在に近いのだろうなと思った。

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by innocentl | 2017-12-12 14:56 | 日常 | Trackback | Comments(0)

クリスマス

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by innocentl | 2017-12-05 11:16 | 日常 | Trackback | Comments(0)

夢を見た

実家から車で5分程度の場所に行ったところにあるショッピングモールに行く夢を見た。

2000年か2001年にできたショッピングモールで、当時としては珍しくシネマコンプレックスが入っていることで賑わっていた。
小学生の頃、ポケモンや千と千尋の神隠しの映画を友達と観に行った記憶がある。
夏の暑い日、涼しい店内に入った瞬間の冷気を体が覚えている。
ミスタードーナツやビアードパパの店でよく買い物をしていたっけ。

今はイオングループかイトーヨーカドーだかが買収して、看板を変えて営業しているらしいことを先日知った。
東京で暮らしていると、変わっていく街並みにはワクワクさせられることの方が多いが、地元となるとやはり喪失感の方が若干上回る。

今となっては親と一緒に買い物に行くのが案外楽しかったのだと思う。
それを伝える術もなくなってしまったが。

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by innocentl | 2017-10-24 13:54 | 日常 | Trackback | Comments(0)

レザー

寒くなってきたのでレザージャケットをクローゼットから取り出したら、内側に白いカビが生えてしまっていた。
拭いて落とした後にクリーニングに持って行き、今週末に受け取りに行く。
カビを見た瞬間に「うわっ!」と思ってしまったのだが、もとはと言えば動物の死骸なのだからカビくらい生えて当然か。
そろそろ本格的に衣替えもしなければ。週末はちょっと忙しくなるかもな。

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by innocentl | 2017-10-13 14:11 | 日常 | Trackback | Comments(0)

妊婦様

使いたくない言葉だが「妊婦様」というものに遭遇した。
妊婦様とは妊娠していることを盾に傍若無人な振る舞いをする人のことを指すミームのようなものらしい。

朝の通勤電車に乗っていたら目の前の席が空いたので座ったら、席の前に女性とその夫と思わしき外国人が寄ってきた。外国人の男は僕に「ケガ シテマス?」と質問をした。
「なんでそんなプライベートなことを初対面のあなたに話さなければならないのだ」と怪訝に思いつつも、「いえ」とだけ返事をすると、その外国人は「カノジョ、ニンシン」と言い放った。
要は席を譲れという話だったようで、妊婦ということを出されちゃ周りの目もあるし譲るしかないかと思ったものの、朝の通勤電車というストレスやその外国人の物言いが癇に障ったこともありいつもより低いトーンで「どうぞ」と言って席を譲った。

この時点で「なんでピンポイントで自分に声をかけたんだよ。終点まで乗るから座りたいのに」と少し苛ついていたのだが、席を譲られた女は「当然でしょう」みたいな顔をして着席し、カバンからおにぎりを取り出して食べ始めた。朝の通勤電車でだ。
男は男で女の髪を撫でたりキスをしたり、周りが一切目に入らない様子でまるで前戯のようなことをし始めて「オエッ」と思ってしまった。

よくある話なのかもしれないが、こうした夫婦を「気持ち悪い」「不快」だと思ってしまうのは自分がセクシャルマイノリティだからなのだろうか。
自分も女性と結婚して子どもを育てる可能性があるということだったら、「まぁお互い様ですよね」と微笑ましく受け取ることができる出来事だったのだろうか。

聖人ぶるつもりはないのではっきり書くが、女性性を感じさせるもの(女性そのもの、ではない)は、生理的な部分で自分にとっては嫌悪感のあるものだ(もちろん外では出さないが)。その中には妊娠や子どもといったキーワードも含まれると思う。
余談だがセクシャリティに基づく、もしくはそれから派生するものを「生理的に無理」と感じる気持ちはよくわかるので、自分は別に他人に「ゲイを気持ち悪いだなんて思うな」とは言わない。「本音と建前」だけしっかりわきまえてくれれば、別に腹の内でどう思っていようが構わないと思っている。

だって異性愛者の人だっていきなり同性からキスをされたり、股間を見せつけられたとしたら「うわっ!」と思うだろうし、不快だろう。それと同じレベルで自分も異性愛的、特に女性性を感じさせるものにいきなり遭遇したら「うわっ!」と思ってしまうのだ。
それは突然目に入ってきたグラビアアイドルの着エロ写真だったり、クラブで踊っているときに密着してくる女性だったり、今回のように「妊婦ということを盾に傍若無人な振る舞いをする人に巻き込まれる出来事」だったり、「『女だからいいでしょ』と女性性を盾に大変な仕事をサボる同期社員を見たとき」だったり、事故のようにいつ遭遇するかわからない。

とにかく、不愉快な出来事に巻き込まれたな、と感じた朝だった。

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by innocentl | 2017-10-04 10:27 | 日常 | Trackback | Comments(0)

おゆうぎ

今から20年ちょっと前、まだ自分が幼稚園に通っていたころの話。
自分の通っていた幼稚園では「おゆうぎ会」(そういう名前だったかは定かではないが)という催し物があって、保護者を集めて発表会のようなことを行っていた。
もしかしたら運動会の中の「おゆうぎ」の時間だったのかもしれないが、ちょっと記憶が定かではない。

話を戻すが、自分たちはマライアキャリーの曲に合わせておゆうぎをさせられていた。
EmotionsだったかAll I Want For Christmas is Youだったかに合わせてダンスを踊っていた。

数年前たまたま通っていた幼稚園の前を通ったとき、園児たちがLADY GAGAのBorn this wayに合わせてダンスの練習をしていて、なんだか「この幼稚園の伝統なのかな」と思って少し面白かった。
今だったらアリアナグランデとかFifth Harmonyあたりに合わせてダンスするのだろうか?
今クラブミュージックやR&Bを好んで聴いたり、クラブに通ったりするのって、もしかしてこの頃の刷り込みみたいな記憶が原因だったりするのだろうか。

なぜにそんな尖った選曲をするのかさっぱりわからないが、おそらく昔から英語教育に力を入れているとアピールしていたからそれが原因の一つだろうか。
なかなかエッジの効いた伝統なのでぜひ絶やさずに続けていってほしい。

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by innocentl | 2017-10-03 11:36 | 日常 | Trackback | Comments(0)

夢は叶ったか

自分は空想が好きで、よく夢を見ている子どもだった。
絵を描くのも好きだったので、自分でよく空想の世界の生き物を描いたり、漫画のようなものを描いていたこともあった。

小さかった頃の将来の夢ってなんだっただろうか。
「イラストレーター」「ドッグトレーナー」「建築家」「歌手」「シェフ」……他にもたくさん夢を見ていた気がする。
現実と空想の区別がついてないほど小さかった頃は「ポケモントレーナー」になりたかったっけ。
お菓子についてくるポケモンの指人形を使ってずっとポケモンの世界の空想をしていたな、と思い出した。時には妹も巻き込んでいたっけ。

高校生くらいになると英語が得意だったということもあり「翻訳家」になりたいなと思うようになったし、ブログを始めてから「物を書く仕事」に就きたいと思うようになった。
夢は叶ったのだろうか。

最初の就職では全く物書きの「も」の字もないような仕事を選んだ。
「現実的に生きていくためにはやりたいことを仕事になんかできない。給与が良くて、安定した会社に入るのが幸せな人生を送るために不可欠なことだ」と考えた結果だ。
それでも人には向き不向きというものがあり、自分には向いていない仕事であった。
それならばと物書きの仕事を目指してみたら、まぁなんとか食うには困らない程度には稼げるようになった(全く贅沢はできないし貯蓄もなかなか計画通りにできないが)。

実行に移した時点で夢は現実になる。
現実になると「夢」見ていた時点では知りえなかった苦労や壁を知ることになる。
苦労や壁を知ってしまうと、もはやそれは「夢」ではなくなる。

今、自分が抱えている「現実」は、高校生の頃の自分にとってはたしかに「夢」だったろう。
そういった意味では夢を叶えたのかもしれないが、夢は現実の延長線上にあるもので、想像していたような甘美で満たされたものではなかった。

それでも自分は夢を叶えたのだ。
夢が現実に根付いたのだ。
夢はふわふわとしたどこか遠くにあるものではなくて、現実と地続きだった。
そこに向かうまで苦しくて挫折してしまうこともあるだろうし、ようやく夢を自分の手の内に入れたときに想像していたような煌びやかさを持っていないかもしれない。
それでも、現実として捉えて手繰り寄せれば手に入るものも中にはある。

夢は叶う。
想像していたもののように奇麗なものではないかもしれないけれど、夢は叶う。

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by innocentl | 2017-09-27 12:51 | 日常 | Trackback | Comments(0)

Ordinary day

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by innocentl | 2017-09-14 11:23 | 日常 | Trackback | Comments(0)

血液検査

HIVの血液検査を受けてきた。
特別心配なことがあったわけではないが最後に検査を受けたのはまだ学生の頃(今の彼氏と付き合う前ということもある)で、「そろそろ受けとかないとな」と思ったので新宿の検査室へ行った。
基本的にはセイファーセックスのみしかしないし、そもそもアナルセックスを伴う性的交渉が好きではないので回数的なリスク自体が低いということもあるけれど、やっぱり長年受けていないとなるとモヤモヤするわけで「感染したかもしれない。ああ怖い」という気持ちで震えながら行くものというよりは、特に何ともないけれどなんとなく虫歯の検診に行くような感覚に近いのだと思う。

今までは保健所で受けていたけれど、初めて検査室というものへ行った。
検査室のロビーにはそこそこ人がいたけれど、受付を済ませたらすぐに番号で呼ばれ採血室に入れられた。
普段は「採血しやすい血管ですね」と褒められるのに、この日はなぜか「なかなか血管が見えないですね。こぶしを握って」と促され、何度か拳をグーパーグーパーと動かす羽目になった。
採血中はなるべく針が刺さっているところを見ないように目を背けていたのだが、採血が終わった後の試験官に入った自分の血が目に入ると、想像よりも黒くて「そういえば今日はあまり水分とっていないしな」と感じた。
この日は結果を聞くときに提出する番号札だけ渡されて、そのまま帰宅した。

1週間後に検査室に行くと、またもすぐに結果を聞くための部屋に通された。
社長室のようなデスクに保健師(?)さんが座っていて、「○日に検査をした番号○番さん。25歳の男性で間違いないですね」と話しかけられる。
事前に渡されていた番号札と照会し、本人確認ができると結果が伝えられる。
「リスクのある行為はしていないので平気だ」とはわかっていても、世の中には絶対というものはないのでこの瞬間は心臓がドキドキしてしまう。

人の良さそうなおばさんの保健師さんは「○番さんね。HIVは陰性、梅毒も陰性ですよ。大丈夫よ」と伝え、「何か質問はあるかしら。なければアンケート用紙を持ってロビーで書いてね」と退室を促した。
あっけないものだ。
ホッと胸をなでおろして検査室の入っているビルを出ると、30度を超えた日差しが目に眩しかった。

さわやかな秋晴れだった。
朝から何も食べていなかったので急に空腹感に襲われ、タイ料理屋に入ってカオマンガイとジャスミンライスを食べた。
なんてことのない土曜日の昼下がりだった。

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by innocentl | 2017-09-11 18:24 | 日常 | Trackback | Comments(0)

予定のない休みの日

予定のない休みの日、家で映画を観ていたり、洗濯物を片付けたり、スマホゲームをやったりして過ごしているうちに彼氏が家に帰ってきた。
「あー、部屋着のまま。寝ぐせも直してないじゃん。一歩も家から出てないの?」と小言を言われるけれど、なぜだか少し嬉しそうな顔をしているのが面白い。

寝ぐせを直してから服を着替えて、出かけ際にトップノートがアップルやメロンの「夏!」を思わせる香りの香水をつけたが、香水が嫌いな彼氏から「食事に行くんだし、そんなのつけなくていいよ」と渋い顔をして注意された。

2人で近所の定食屋に行き、特別何の面白みもない豚の生姜焼き定食と焼き魚の定食を食べてから店を出る。
そして無料のクーポンがあるからとアイスクリーム屋へ寄り、小さなアイスを貰って2人で近所の土手まで歩く。
「手持ち花火ってまだ売ってるかな。やろうよ」と話して何件かコンビニや雑貨屋を見てみるけれど、さすがにもうどこにも売っていなかったどころか、この間まで花火が置いてあった場所には「秋のフルーツ盛り合わせ」みたいなギフト用品のカタログが並べてあった。

小高くなった土手からはスカイツリーが輝いているのが見えて、「東京タワーよりはスカイツリーの方が好きだな。埼玉からも見えたし、建設中の様子も知ってるし。東京タワーはなんていうか、馴染みがない。外国人観光客向けの『TOKYO』ってイメージ」などとくだらない会話をしながらぶらぶらと当てもなく歩いた。
1週間前までは昼間はじりじりと肌が焼けるような日が差して、夜になってもむわっとした暑さが残っていてあんなに寝苦しかったのに、土手は秋風が吹いていて半袖だと少し肌寒く感じた。

「夏も終わりだね」
「今年はスイカ食べなかったね」
「買って帰ろうか」

そんな会話をしながら閉店間際のスーパーへ行き、ビールと酎ハイ、6分の1にカットされたスイカとスナック菓子を少し買って狭いアパートまで帰った。
家に帰るころには、腕につけた香水はムスクのラストノートがほんのり香る程度になっていた。

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by innocentl | 2017-09-04 11:33 | 日常 | Trackback | Comments(0)