ホモランドセルに思う

先日、とあるテレビ番組で「ホモランドセル」が紹介された。
ホモランドセルとはゲイの間で流行している(と言われている)、THE NORTH FACE製の四角いシルエットが特徴的なバックパックのことだ。
数年前からなぜかゲイの間で流行しているので、「ホモのランドセルみたいなものなんじゃない」という自虐的ともとれる呼称が一部でされていた。

番組では「ゲイの間で最近流行しているアイテム」という表現で紹介されたそうだ。
それに対して「ゲイに限らず使われているアイテムなので、こんな放送をしたら明日学校でいじめられてしまう中高生も出てくるんじゃないか」「メディアでのアウティング事例なのではないか」とツイッターでは一部ユーザーが騒いでいたのを拝見した。

ここではこの際アウティングがどうとかメディアリテラシーがどうとかそういった話は置いておいて、個人的な「ホモランドセル」に対する思いを書こうと思う。

一番最初にNORTH FACEのカバンを見かけたときは、アウトドアファッションが好きな人たちが身に着けていたように思う。
ほどなくしてゲイの中でも身に着ける人が増えてきたと思うが、今から7~8年前くらいだとやはりアウトドアファッションや若干スケートパンクっぽい、ストリートなファッションをしている人が身に着けだしていたような気がする。
アウトドアな文脈でのファッションはさておき、ストリートなテイストにわりと大き目なバックパックを背負うことは「ハズし」になり、活発な印象ややんちゃなイメージを演出するために使われていたように思う。

ほどなくすると猫も杓子もこのバックパックを身に着けるようになるようになったが、流行すると「その合わせ方間違ってんじゃね?」というような人たちも増えてきた。
アイテムが先行してしまっているので全身のファッションに気を使うわけでもなく、「サイズ感のおかしいシャツに、流行ではない丈のパンツにバックパックを合わせました」というような格好というか、語弊を恐れずに言えば「ファッションに何の興味もないオタク気質のゲイがとりあえず『アイテムが』かわいいと思ってNORTH FACE買っちゃいました」的な人たちが増えてきたように思う。
もともとガチなアウトドアファッション以外に合わせるためにはハズしとして使われてきたアイテムなので、全身モサいところにそれをやってしまうと「遠足の小学生かな?」というような出で立ちになってしまう。
全身ハズしていたらそれはダサい。

別に自分もファッションに気を使うほうではないが、年相応であることやサイズ感だけは身だしなみとして意識するようにしているので、そういった人たちを見ると「なんだかなぁ」と思ってしまう。
パサパサの金髪にドン・キホーテで買ったような服を着ているけれど、カバンだけはシャネルのヤンキー女のようだな、と思ってしまう。

アイテムそのものに惹かれて「いい!」と思って購入に至ることはもちろん誰にだってあると思うけれど、最低限の身だしなみをしてから楽しむほうがもっと本人もアイテムも魅力的に見えるだろうにもったいないな、とは思う。

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by innocentl | 2016-12-10 10:44 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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