鏡を見る

鏡を見ると、「年を取ったな」と思う。
決して老けただの、年老いただのというマイナスな感情ではないのだが、肌の質感や顔の彫り、髭の生え方などどれをとっても昔とは違うように感じられる。

顔は履歴書だと良く言うけれど、本当にその通りなのだなと実感する。
学生の頃の顔は、今と顔の造りはまるっきり同じものだったと思うけれども、もっと何も知らない顔をしていたと思う。
良くも悪くも無邪気で、全能感に溢れていた。
そこそこの優等生として生きてきたから挫折なんか知らずに、このまま人生は順風満帆に過ぎていくものだと思っていた。
転職をすることはあれど企業勤めをするだろうし、つまらないけれど安定した生活をして、週末はたまに友人と騒いでといったような生き方をするのだろうと思っていた。

仕事のことでもそうだが色々あって、初めてと言っていい程の挫折を経験した。
挫折によって戦場から一旦退くという経験で、僕は今まで見えなかった(見ようとしてこなかった)ことが見えてきたし、強くなったと感じる。
強くなったというのは決して自分の力が強くなり、周りを打ちのめせるようになったというわけではなく、自分の弱さを自覚して受け入れることができるようになった。
自分が何にストレスを感じるのか、自分はストレスの閾値を超えるとどのような行動に出てしまうのかを自覚すること。
自分にとって何が大切なのか、自分を気にかけてくれている人が誰なのか。
一度落ちるところまで落ちてしまえば、次からは落ちる前に対策がとれる。

もちろん自分自身の生きる力は強くなった。
嫌なことは嫌だと、できないことはできないと言えるようになった。
どうやら僕は人から好かれたいがために自分の身の丈以上の仕事を抱え込み自爆するタイプだったようなので、最初から無理なもんは無理と伝えて折衷案を相手に要求できるようになった。

そうした経験や考えの変化が、顔に表れているようだった。
色々なことが起こる前に比べて、どこか飄々とした雰囲気の顔になったと思う。
「自分の責任じゃないことは負いこむ必要がない」「自分の食い扶持だけ稼げればいい」「明日死んでもいいじゃないか」と、本心から思えるようになった。
人生、そう大切なことなど多くない。
何事も抱え込む必要などなく、受け流していけばいい。
変わらないものはないし、しがみ付く必要もない。
捨て鉢にならず、かといって必要以上に気負わず、リラックスして生きればいいと思う。
生きる場所は一つじゃないので、いつだって移動できる。

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by innocentl | 2015-12-02 22:04 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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