帰る場所がない

帰る場所がなくなってしまった。

ようやく腹をくくり、休職扱いになっている前の会社を辞めることにした。
来週中には退職の処理が終わり、今月末には社宅も出ていかなければならない。
実家に身を寄せようと思い親と話したのだが、交渉が決裂してしまった。

そりゃそうだ。
いきなり会社休みます、会社辞めます、実家戻りますと言われたところで即対応できるわけがない。
「あなたとまた一緒の家で暮らす自信がない。実家に戻るのはいい考えではないと思う」とまで言われてしまった。

親も50代、妹も一人暮らしを始めたために、ようやく肩の荷が下りたという気分だったのだろう。
これから第二の人生を歩んでいくために気分が高揚しているところに自分が実家に戻るとなると、水を差すことになってしまうのだろう。
家族だからいつでも味方をしてくれるだろうとタカをくくっていたところは確かにあったかもしれない。

しかし、現実問題として路頭に迷う可能性が高くなってしまった。
仕事は一応はしているとはいえ物書きという仕事の特性上、業務委託という形でやっているので単価制での支払いであるし、現実的に生活できるだけの金額ではない。
それなりの知名度のメディアで寄稿できているとはいえ、この仕事を名刺代わりにまだまだ仕事を取ってこなければ到底生活などできない。

フリーランスでの仕事を増やすにしろ、アルバイトや契約社員の仕事を探すにしろ、まずは生活の拠点がないと生活費を稼ぐことすら難しい。
今月でこの場所を離れなければいけないし、次の当てはないし、どうしようか。

そんなことを言っている場合ではないとはわかっているけれども、友人の家に転がり込むのも気が引けるし、ましてや彼氏の家に転がり込むのも得策じゃない気がする。
行政に支援をしてもらう手もあるが、まず僕くらいの年齢だと申請が通るかも微妙であるし、仮に申請が通ったとしてもハローワークで仕事を探しながらということが条件になるため、今現在の仕事をすっぱり諦めて放り出さなければならなくなる。
せっかく念願かなって物書きの仕事をできているのに、それはあまりにもイタい。

家族というものを信頼しすぎていた、いや、都合よく捉えすぎていたのかもしれない。
血は繋がってるとはいえ、他人なのだ。

電話番号も変えて、メールアドレスも変えて、もう連絡が取れないようにして生きていかなければならないのだろうか。
家族のことを大切に想ってきたつもりでいたけれども、これも独りよがりだったのかもしれない。

帰る場所がなくなってしまった。

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by innocentl | 2015-10-08 00:45 | 日常 | Trackback | Comments(3)
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Commented at 2015-10-08 18:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by innocentl at 2015-10-23 17:15
さとやさん

色々あって、期限付きで実家にいられることになりました。
実家にいる間に生活を立てなおして仕事を増やさないと…って感じです。

親も人間なんだな、ということを今回のことで実感しました。
子供にとっては親はいつまでもスーパーマンであり続けるけれど、その実もういい年の大人同士ですもんね。
大人同士の人間関係を築いていかなければいけないですね。
Commented at 2015-10-25 19:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


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