立ち振る舞い方



例えばクラブで連絡先を渡されたときなんかは、相手に興味がなければすぐに捨てることができる。
もし付き合っている人がいなくて、相手のことが少しでも気に入ったのなら連絡をすることもあるかもしれないが、貰った連絡先を捨てるということに対してはほとんど何の罪悪感も抱かない。

だが、友人が主催する飲み会などでは、僕はなかなか上手い立ち振る舞い方ができない。
ゲイが10人ちょっと集まる飲み会やホームパーティは、友人が主催と言うこともあって表向きは「気の合うもの同士が集まりました」風の飲み会になっているが、10人ちょっとも人が集まれば当然「はじめまして」の人も出てくるわけである。

初対面の人と話すのがそんなに嫌いではない自分は、人見知り気味な友人の間に入って、人と人をつなげる役目をすることが多い。
世の中皆友達、なんていうのは幻想だとは常々思っているが、やはり多くの人と知り合わなければ本当に気の合う友人なんて見つからないと思うし、こういう場をきっかけとしてつるむ相手ができるのだとしたら、主催者もきっと主催者冥利に尽きるだろうという考えからだ。

先日もそんな飲み会の時に、初めまして組と主催者の友人組をつなぎ合わせるように、間に立ってべらべらと場を盛り上げるだけの意味のない話をしていた。

そんな時、太ももあたりに何かがコツコツ当てられているような感覚がし、視線を下に落とした。
不自然に映らないように机の下に目をやると、スマホの画面が開かれた状態で僕の太ももあたりに押し付けられており、画面には「二人で話したいからこの後飲みなおさない?可愛いね」と文字が打たれていた。

僕はこういうシチュエーションが苦手だ。
前述のとおり、クラブならば基本的に一期一会なので連絡先を捨てるという行為に対してはそこまで罪悪感を抱かないし、連絡先を渡す相手もそこまで期待しているわけではないと思う。
しかしこういう場での立ち振る舞い方というのが、いまだに僕はよくわからない。

「なんとなく一発ヤレればいいや」程度でそのようなことをされているのであれば、改まって「今日はそういう場じゃないし、もっとみんなとの会話を楽しもうよ!」染みたことをオブラートに包んで伝えるというのも至極滑稽だし、仮に相手が本気だったとしても「友人の友人」という微妙な立ち位置にいる相手に対してどううまい断りを入れようか、いつも悩んでしまう。

これに関しては付き合っている人がいなければ、という問題ではなく、いつでもあまり得意ではないシチュエーションだ。
毎回、場の雰囲気を乱さないように、相手を傷つけないように、必死で考えた結果、あいまいな態度で「また今度ね」といったようなことを伝えてうやむやにしてしまう。

こういう場合の正しい作法というのは存在するのだろうか。
せっかく友人が主催している飲み会に来てくれている人を無碍に扱うのも、友人の顔をつぶすことになりそうで、いつも悩んだ末にうやむやにしてしまう。

気を遣いすぎているのだろうか。

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by innocentl | 2015-07-22 21:39 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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