傷跡

友人にものすごい男前がいる。

彫りが深くエスニックで、僕には到底できないようなニカッとした笑顔が似合う男で、ふいにその笑顔を見せられると、不覚にも友人なのにドキッとするくらい男前だ。
動物で例えるなら虎のような系統の顔立ちというか、ワイルドだけれども愛嬌がある顔で、犬系ではなく猫系のワイルドさがある。

そんな彼だが、肩に少し目立つ傷がある。
小さい頃に火傷か何かをしたらしいのだが、その傷跡がまた煽情的なのだ。
完璧な顔立ちに、完璧な笑顔に、少しだけ目立つ身体の傷跡。

昔、国語の教科書で「ミロのビーナスは腕を失ったことで究極の美へと昇華した」と読んだが、まさにそれと同じようである。
多分、傷がなくても彼は魅力的な男なのだが、傷がより一層彼の魅力を引き立たせている。
不完全さというか、危うさというか、完璧な彼に傷跡が人間味を与えて、艶かしいリアリティを感じさせる。


傷跡と言えば、僕も身体中に傷がある。
しかし僕の場合は傷跡はどちらかというとマイナスに働いている。

小さい頃は身体が弱く、よく手術をしていたのだが、その影響で皮膚移植をしている箇所もあるので、フランケンシュタインのようなツギハギが左足にあるのだ。
左足には他にも陸上部の活動をしていたら、スパイクの針をうっかり刺してしまったがためにできた傷や、昨年不注意で足の指を裂いた時に縫った傷もある。

左足だけツギハギが多くて、まるで左足だけ型番の違うパーツを取り付けられたアンドロイドのようである。

見た目は悪いが、一つ一つの傷跡にはそれなりに思い出もあるし、恥じてはいない。
ただ、初めて会った人には驚かれることが多いが、それも話のきっかけにすれば良いではないか。
今更一つや二つ傷跡が増えたところでどうってことない。

痛めつけなくてもこの身はいつか滅びるものだから甘えてなんぼ。

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by innocentl | 2015-07-03 09:08 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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