親の仕事

「勝ち組じゃん」

僕の働いている業界を人に伝えると、そう言われることが多い。
はた目から見ればお堅くもあり、その分きっちりしてるから定時で帰れそうで、なんとなく仕事も楽そう、というのが大方の理由だろう。

実際はそうでないのに。
前部署では上司からのパワハラで体調を崩しかけたし、今の部署は残業が多すぎる。
残業代も出ないので、完全に飼い潰されている。

元々周りに流されるままに就活をし、とりあえず一番早く内定を貰えたから今の会社にいるだけなので、この会社に骨を埋める気はさらさらないのだが、「じゃあ次はどうするの?」と聞かれると閉口してしまう。
就活をしているときは魅力的に見えたんだけれどもな、うちの会社も。

けれど会社なんて入ってみなければわからないし、入ったところで全部の部署を経験するわけでもないし、「会社=自分のいる部署の人間と、自部署と関係のある部署の人間」になってしまうものだ。
狭い狭い世界の話なんだろうなとは頭では分かっているけれども、大海に飛び出すだけの勇気も度胸もない。


なんとなく、金が貯まったらもう一度学校に通ってみるのもいいかもな、と思ったりもするが、「学校に通う」のが目的になってしまっている。
「何がしたいか」で考えなければいけないところ、完全に手段が目的化してしまっている。

最近になって、親の仕事を継ぐのもアリなんじゃないかと思ったりもしている。
親は職人の仕事をしているのだが、若い職人が不足していて、向こう10年でガクッと職人人口が減ってしまうという業界である。

しかし、半端な気持ちで職人もできないだろう。
技術が身につくのに10年かかるだろうし、それ以前にセンスがものを言う世界だ。
自分は父の得意とするジャンルのものはとことん苦手であったし、やってもいないうちからこんなことを言うのも情けないが、おそらく向いていないだろう。

父が弟子をとれば、彼らのサポートと言う形で何かPCを使ってできるような作業や、見積もり作成だったり営業くらいなら力になれるかもしれない。
しかし人手不足の業界、黙っていても仕事は舞い込んでくる世界で、営業なんか必要だろうか…。


自分が何をしたいのか、何ができるのか、すっかりわからなくなってしまった。
大学生の頃はプレゼンをやらせればSS評価、ペーパーテストの成績もそこそこ、自分で考えて行動するフィールドワークや研究は大得意といった、「頑張っている大学生」だった。
それが今じゃ、仕事も半端な2年目社会人になってしまって、そのギャップにも嫌気が差している。


何がしたいんだろう、自分は。
母によく、「シンプルに考えなさい。自分の欲求に素直になりなさい」と言われていた。

こう、頭がぐちゃぐちゃと混乱してしまうときは、シンプルに考えるのが一番だそうだ。
何をすればハッピーで、何をすればそうでないのか、そう考えるのが一番らしい。


何が僕にとって幸せなのだろうか。

家族といれること
恋人といれること
友達といれること

この街でなく、地元で過ごせること

仕事で誰かに感謝されること

泣きながら眠らないこと

楽しくお酒を飲めること

色んな人と話せること


ああ、難しい。
雇われなくても稼いでいけるだけの術を身に着けたい。
その日暮らしでいい。

贅沢な悩みなんだろうか。
悩みと言うのはいつだってそう。
立場の違う人からすれば羨ましい悩みだってあるし、隣の芝は青く見えるものだ。

今日ははやく寝てしまおう。
[PR]
by innocentl | 2015-05-09 18:11 | 日常 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://innocentl.exblog.jp/tb/24062925
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 似てくる 同じ空間で眠る >>