曖昧な関係1



一週間ほど前、またアゲハで知り合った人の家に遊びに行った。
昼間は友人と食事をしていたので、夜に会った。

相手の家で食事をすることになり、自分が料理を作ることになったので、相手の家の近所のスーパーで待ち合わせをした。
先に材料を買って待っていたわけだけど、エリア的に裕福層が集まりやすい土地柄故か、スーパーも自分の地元のような粗野な下品さがなく、お高くとまっている感じだった。

「カクテル用フルーツコーナー」だの、「ホームパーティにおすすめワイン」だの、おおよそ自分がスーパーで見かけないようなブロックが多かった。
普通、「広告に載っていた商品!」とか言って、激安の野菜だの惣菜だのが主役のような扱いを受けているんじゃないだろうかと思ったけれども、この土地は違うようだ。
おしゃれなアーバンライフを地で生きる人種のため、スーパーもそうした人種を支えるために躍起になっているのだろうか。

仕事帰りのサラリーマンやOL、主婦なんかでごった返していたわけだけど、みんなどこか小奇麗な恰好をして、洗練された立ち振る舞いで食材を選んでいた。
映画の中みたいだった。
そんな中で、破れ解れたジーンズに、袖口が汚れたフェイクレザーのジャケットを着て佇んでいる二十歳そこそこの男の場違いさ。

すぐにでも電車に乗って帰りたかった。

精肉コーナーでやけに高い豚肉を選んでいると、彼がやってきた。
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by innocentl | 2013-04-05 13:20 | 日常 | Trackback | Comments(0)
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